南米から始まった世界一周旅行。
半年以上スペイン語圏に滞在し、言語習得に興味が湧いた私は一旦足を止め、留学することに。
スペイン語留学に選んだ地はグアテマラの古都、アンティグア。
他の国に比べ留学費用や生活費が安く、美しい街並みや治安の良さや魅力。
私は南米旅の後に訪れたけれど、グアテマラで留学してから中南米に旅立つことが、バックパッカーの定番コースとなっているそう。
旅目的で1、2週間ほど授業を受ける生徒もいれば、仕事で活かすために半年ほど滞在している生徒もいました。
私は、約2ヶ月の滞在。スペイン語漬けの日々の中、グアテマラのリアルなも文化にも触れて、とても楽しい毎日を過ごしました。
この記事では通っていた学校、ステイ先のこと、物価や治安などの街の情報を紹介します!
もし質問等あれば、わかる範囲でお答えしますので、いつでも気軽にご連絡くださいね。
滞在期間 2024年5月2日〜6月26日
1ケツァル=20.2円(2024年5月現在)
学校について
学校の雰囲気は?先生ってどんな感じ?
アンティグアには複数のスペイン語学校があります。
私が通っていた学校はアタバル。
一対一の授業で、先生は10〜20年勤めているベテランの方ばかり。
校長が日本人ということもあり、日本人の生徒が多く、教え慣れているということが決め手でした。
学校のWEBサイトには授業案内だけでなく、アンティグアの街の情報もありますよ。
アタバルは1978年創立。日本人の通訳兼ガイドでもある片桐さんが経営している学校。
ちなみに女優の片桐はいりさんの弟さんです。
先生とは一対一の授業なので相性が大切です。
毎週末にアンケートが配布され、
授業のスピードや、雑談の量、文法を学ぶ時間の長さなど、要望を伝えることができます。
先生との相性が合わなかった場合も変えることも可能。
その他、困りごとがあれば校長の片桐さんが親身になってくれますよ。
私は4時間のコースだったので、間に30分の休憩がありました。
生徒たちは積極的に他の生徒に話しかけて交流していました。
私も休憩時間は誰かとおしゃべりしたり、疲れている時はコーヒーを飲んでぼーっとするなど、穏やかで居心地のいい学校でした。
授業料
授業内容 | 生徒1vs先生1 | 生徒2vs先生1 |
1日2時間コース a.14:00〜16:00 b.16:00〜18:00 | US$ 60.00 | US$ 45.00×2 |
1日4時間コース c.8:00〜12:00 (10:00〜10:30 休憩) d.14:00〜18:00 (16:00〜16:30 休憩) | US$ 98.00 | US$ 73.50×2 |
1日6時間コース e.8:00〜12:00 (10:00〜10:30 休憩) 14:00〜16:00 | US$ 147.00 | US$ 110.50×2 |
毎週、校長先生に支払いをします。
ドルまたはケツァル(現地通貨)の現金のみです。
物価などの関係で授業料は毎年変更する場合があります。
アタバルのWEBサイトにて確認してください。
1日の流れ
私は午前4時間の授業をとっていました。
ご飯の時間はステイ先によって多少変わりますが、参考にしてくださいね。
- 6時起床
- 7時朝ごはん
- 7時45分登校
- 8時授業開始
(10時〜10時半は休憩)
- 12時下校
- 13時お昼ごはん
- ー自由時間ー
- 19時夜ごはん
- ー自由時間ー
食事の時間が決まっていると自ずと早寝早起きの習慣がつきます。
私はかつてないほどの健康な暮らしをしていました。
午後の自由な時間は、お家やカフェで勉強していました。
コーヒーの産地で有名なグアテマラ。
アンティグアには居心地のいいカフェがたくさんありますよ。
ホームステイ先
ステイ先はアタバルから紹介してもらえます。
入学申し込みする際にホームステイの希望を伝えましょう。
この記事では私が滞在したお家の様子を紹介します!
ステイ先により多少の違いありますが、条件はどこもほぼ同じなので参考にしてくださいね。
ホームステイの値段
ステイ先によって多少変わります。
私が滞在したところは、
3食付き1週間 700ケツァル(約14140円/2024年6月) ※日曜は食事なし
部屋には専用のトイレがついていました。
シャワーは故障していたので共用でしたが、二人に一つのシャワールームだったので混み合うことはありませんでした。
どこのステイ先も同じような感じです。
週に1度、ステイ先のホストに支払います。
現金のみです。
学校や周りのお店との距離
閑静で周りは住宅のみの場所。
アタバルまでは徒歩12分。
周りにティエンダはたくさんありました。
(ティエンダは日本でいうコンビニ的な存在。スーパーの方が安い!)
大きいスーパーまでは徒歩25分。
アンティグアは大きい街ではなく、端から端まで歩いて30分くらい。
どこに滞在してもさほど変わりはないですよ。
お部屋の清潔感は?
とても清潔で居心地よかったです!
お部屋に窓があって風の通りもよく、快適でした。
清掃は週4日ほど、学校に行ってる間にしてくれていました。
シーツと枕は週に一度、掛け布団は3週に一度のペースで交換されました。
石鹸やタオルは持参するか、近くのスーパー購入しましょう。
たまに停電や断水があったけど、基本的に2〜3時間くらいで復興するのでのんびり待ちましょう。
洗濯はどこでするの?
基本的にグアテマラのお家に洗濯機はなく、洗い場があります。
スーパーで洗剤を買って手洗いするスタイルです。
また、街にクリーニング屋さんがあります。
食事(写真あり!)
1日3食。日曜日はなし。
好き嫌いや量は都度、相談できます。
ホストファミリーはたくさんの学生を受け入れていて慣れているので、気軽に伝えてみてください。
ちなみに私のステイ先は日本人が多かったので気を利かせてくれて、お米をほぼ毎日出してくれていました。
アレルギーがある方、ベジタリアン対応などは事前に学校に連絡しておきましょう。
学校からステイ先に前もって伝えてくれます。
私はお肉は食べないので伝えていたけれど、スープの出汁などには使われていました。
気になる方は詳細に伝えておいた方がいいです。学校にメールを送る時は日本語でOK!
家庭の雰囲気
とても楽しく過ごしました。
学校で他のステイ先の生徒たちにも話を聞いたけど、どこもとても楽しそうでした。
もしも合わない場合は学校に伝えて変更することができますよ。
家族構成は、家庭によりかなり変わる印象です。
私が滞在していたところはお父さんと息子さん、お手伝いの方が週4日来る、という感じ。
生徒はみんな日本人で多い時は全員で3人、私1人の時もありました。
ステイ先によって大家族だったり、欧米人の留学生が多いところもあります。
また食事の際、日本語は禁止のところもあるようです。
他のステイ先にいる生徒にお話を聞いたけれど、どこも和気あいあいとしているようで、食事の時は会話を楽しむことができます。
スペイン語がうまく話せなくてもホストは慣れているので問題ありません!
私のステイ先は20年近く学生を受け入れているそう。
簡単なスペイン語でゆっくり話してくれるし、間違ったことを言っても察してくれて、会話を続けれました!
アンティグアの街
アンティグアは世界遺産に認定されている美しい街です。
かつてはグアテマラの首都で、中世の栄華を思わせる装飾的な建物が立ち並んでいます。
1773年に起こった地震の被害がひどく、首都は現在のグアテマラシティに移されました。
街には多くの建造物が、地震により儚く崩壊している様子が見られ、観光のメインとなっています。
教会や博物館も多くあるので、週末は是非観光を楽しんでくださいね。
また、美しい建物を横目に石畳を歩いて登校するのはワクワクしますよ。
アクセス
グアテマラシティから車で1時間半。
この道は、朝と夕方はかなり混み、2時間以上かかることもあるそうです。
学校から空港からステイ先や宿までの送迎を申し込みできます。
治安は良い!
中米は治安が少し心配ですよね。
アンティグアの街は問題なく過ごせます。
観光客が多く、どこも賑わっているし、中央の公園では遅くまで遊んでいる親子がたくさんいます。
女性一人で出歩いても問題ないけれど、夜間や人通りの少ない道は注意しましょう。
また、スリはどこにでもいると思って行動しましょう。
首都のグアテマラシティの治安は悪いです。移動する際は十分に下調べしてください。
物価
観光業が盛んで、物価は年々上昇しているそうです。
レストランは観光客向けか、ローカル向けかによってかなり差があります。
ホームステイの料金は安いけれど、物価はものすごく安いというわけではないんだな、という印象でした。
水 3.03L | 6.15ケツァル (約124円) |
ローカルレストラン 一食 | 25ケツァル〜 (505円〜) |
旅行者向けレストラン 一食 | 80〜120ケツァル (約1616〜2424円) |
コーヒー | 12〜30ケツァル (約242〜606円) |
気候はどんな感じ?服は何を持っていこう?
ズバリ、思ったより暑く、思ったより寒いです。
5月〜10月が雨季(7、8月はカニキュラという晴れ間が続く期間がある)
11月〜4月が乾季。
現地では雨季を冬、乾季を夏と呼んでいます。
しかし一番寒いのは11月だそう。謎です。
アンティグアの気温を検索すると常春と書かれてあるけれど、そんなことないと思いました。
5月、晴れると日中は暑く、半袖でも汗だく。夜は肌寒く、長袖が必要。
6月、雨季に入り一気に気温が下がるので長袖にジャケットを羽織っても寒い。ウルトラライトダウンが重宝しました。
つまり太陽が出ているかいないかで、気温がかなり変わります。
暑いと思っていたその数時間後に曇りになり、寒くなるというのを何回も経験しました。
また、標高が高いので日差しは強いです。気になる方は日焼け対策しましょう。
世界一周旅をしてひしひしと感じるのが気候変動。
基本的に例年通りとはいかない。
思ったより暑い、寒いは必ずあり得るので幅広い服を持っていきましょう。
雨季や乾季が1ヶ月以上ずれ込むこともしばしば。
また、アンティグアの街は石畳です。歩きやすい靴は必須です。
虫対策
日によるけれど、蚊が多いです。
アンティグアではそこまで恐れなくていいですが、デング熱の可能性があるので気をつけましょう。
虫除けスプレーや蚊取り線香がスーパーに売っています。
スーパーマーケットの場所
スーパーマーケットは街に2つ。
あとはティエンダ(小さな商店)が点在しています。
ティエンダは日本でいうコンビニ的存在で、値段が少し高めです。
・La Bodegona (ボデゴナ)
街でいちばん大きいスーパー。
二階建てで、文房具や日用品も売っています。
・Despensa Familiar (デスペンサ ファミリアル)
上記のスーパーより品揃えは劣るけれど、値段が少し安い。
手数料が一番安い「Bi」という銀行のATMがあります。
・Mercado de Artesanías (アルテサニアス・アンティグア市場)
大きな市場。日用品から衣服、野菜やフルーツまでいろいろあります。
スーパーより高い場合があるので値段交渉必須!
見てまわるだけでも楽しいです。
ATMの場所
日本同様、街には様々な銀行ATMがあります。
BACは2500ケツァルまで、
他は2000ケツァルまで下ろせます。
一番手数料が安いのはBiです!
・BAC
BACのATMは街にたくさんあります。
GoogleマップでBACと検索すれば出てきます。
中心の公園にあるBACのATMはこちら。
・Bi
一番手数料が安いBiは、スーパー「Despensa Familiar (デスペンサ ファミリアル)」の入り口すぐ横にあります。
週末など、ATMに現金が入っておらず下ろせないことがよくあります。
必要な分は早めに下ろしておくのがおすすめです!
【経験談】実際、スペイン語は伸びるの?
言語習得で大切だと感じたことはこの3つ。
- 先生との相性
- ステイ先で積極的に話す
- 自習でコツコツ暗記
私は旅の通り道だったのでお遊び半分でしたが、2ヶ月でかなり成長を感じました。
留学前の私のレベル:
挨拶、トイレはどこですか?などの決まった文章、簡単な単語のみ知っていました。
あと、スマホアプリのDoulingoを半年くらい毎日やっていたけれど、ちょっと惰性でしていたので頭に入っている感覚はなかったです。
留学後の私のレベル:
たどたどしいながら会話ができるようにました。
そして知っている単語、動詞の活用の数が格段に増えたので、リスニング力が一番上がったように感じます。
正直、時制は間違えがちです。
そして、会話の中で翻訳アプリを使うこともありますが、文法ルールを理解した上で話せるようになりました。
授業では教えてもらうこと、慣れることがメインで、自習の時間でひたすら暗記していました。
と言っても、あんまり勉強が好きなタイプではないので一日2時間ほどの自習でした。
ダラダラしたくて、全くしなかった日も何度かありました。
スペイン語力を伸ばすなら、自習の時間は必須だと思います。
覚えることが多いです。
あと、英語が少しでも喋れる人の方が伸びやすいように感じます。
理由として、文法や単語で似ている部分があることと、
自分にあった言語習得の勉強方法を知っていることが挙げられます。
ちなみに私はひたすら喋るより、論理的に文法を理解したり、一人でブツブツ暗記する時間がいるタイプ。
学校ではゆっくりじっくり進めたいことを週末のアンケートに書きました。
皆さんも自分に合った勉強方法で授業をお願いしてみてくださいね!
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