【MAP付き】ケンジントンマーケットで食べ歩き【トロント/カナダ】

トロントの中でも、ひときわ個性的で自由な空気が流れる「ケンジントンマーケット」。一歩足を踏み入れると、色鮮やかなグラフィティが描かれた建物が並び、あちこちから食欲をそそる香りが漂ってきます。
数ブロックの限られたエリアに多種多様な名店がひしめき合い、まさに食べ歩きには最高のスポット。ジャンルを超えた豊かな食文化を一度に楽しむことができます。
今回は手軽に立って食べられるものから、休憩できるカフェまで紹介。ぜひお腹を空かせて巡ってみてくださいね。
【MAP】ケンジントンマーケットの食べ歩きルートを確認!
小さなエリアにお店がぎゅっと詰まっているのが、ケンジントンマーケットの特徴。
どこに行くのにも、5〜10分歩けば到着しますよ。
❶ ホロホロ生地がクセになる!ジャマイカの伝統の味「Golden Patty Bakery」
食べ歩きで外せないのが、こちらの「Golden Patty Bakery(ゴールデン・パティ・ベーカリー)」。
毎日店内で焼き上げられるフレッシュなジャマイカン・パティ(カリブ風ミートパイ)と、種類豊富な焼き菓子が自慢の老舗です。「安くて、早くて、美味しい」と地元のファンに親しまれているそう。
看板メニューのパティは、スパイスを効かせた具材をターメリック色のパイ生地で包んだもの。
定番のスパイシービーフをはじめ、マイルドビーフ、チキン、ベジタブル、そしてジャマイカの葉野菜「カラルー」など、ラインナップも豊富です。
実際に食べてみると、ペースト状になるまでじっくり煮込まれた具材と、ホロホロとした素朴な生地が絶妙なコンビネーションでした。このシンプルで飽きのこない味わいこそ、長く愛され続ける理由なのだと感じました。
テイクアウトのみの販売ですが、片手でさっと持てるサイズ感なのが嬉しいポイントです。
❷ 南米の風を感じる、心温まるペルー料理「Latin Taste」
ペルー出身のご家族が営む「Latin Taste(ラテン・テイスト)」は、トロントのラテンコミュニティからも「故郷の味」と太鼓判を押される人気店。ケンジントンマーケットの中でも、どこかほっとするような穏やかな空気が流れる場所です。
私は以前ペルーを旅したことがあるのですが、ここの料理を一口食べれば、一気に本場の記憶が蘇ります。本格的な味わいはもちろん、ペルーの人たちらしい愛嬌たっぷりの笑顔に、心まで満たされるはずです。
店内にはイートインスペースもあるので、少し座ってゆっくりと南米の風を感じてみてはいかがでしょうか。なお、店内にトイレはないので注意してください。
❸ ケンジントンNo. 1の行列タコス 「Seven Lives Tacos y Mariscos」
「Seven Lives Tacos y Mariscos(セブン・ライブス・タコス・イ・マリスコス)」は、ケンジントンマーケット内で最も行列ができる店ではないでしょうか。
ここで味わえるのは、メキシコの国境沿いの街・ティファナのタコス。炭火の香ばしさと新鮮なアボカドを多用するそのスタイルが、トロントの街角で再現されています。
私自身、メキシコに長期滞在していた経験があるのですが、ここのタコスにはどこか都会的で洗練された印象を受けました。現地の屋台にあるようなラフなものとは少し違い、モダンな一皿だと思います。
店内にはスタンディングテーブルがあり、ささっと食べるスタイル。回転率が高いので、行列は案外早く進みますよ。店内にはトイレはないので注意してください。
店内に用意された自家製サルサバーは、本場のメキシコのスタイルそのもの。
「タコスはサルサを複数かけて完成する」と言われているので、ぜひ自分好みのカスタマイズを楽しんでみてください。すごく辛いものもあるので、少量ずつ試すのがおすすめです。
❹ ふんわり食感の手作りドーナツ「Dipped Donuts」
食べ歩きの間に甘いものが恋しくなったら、「Dipped Donuts(ディップド・ドーナツ)」へ。
ここは店内のキッチンで、毎日手作りしている小さなドーナツ専門店。保存料を使わず常にフレッシュな状態で提供されています。
イーストを使用した、ふわふわで軽い食感が特徴です。食べ歩きの後半でも重たさを感じにくいかもしれません。
フレーバーは、定番のシナモンシュガーやブラウンバターシーソルトに加え、ヴィーガンスモークドメープルクランブル、クリームたっぷりのストロベリーなど。
店先にはベンチがあるので、座って食べることもできます。
また小規模な店舗で手作りのため、完売次第で閉店となります。確実に手に入れたいなら、早めの時間に訪れるのが安心ですよ。
❺ カナダの“お母さんの味”。座って休める 「Wanda’s Pie in the Sky」
「Wanda’s Pie in the Sky(ワンダズ・パイ・イン・ザ・スカイ)」は北米の伝統的なお母さんの味を象徴する、懐かしくて温かい手作りのパイが楽しめるお店です。
日本人にはかなり甘く、脂質もしっかりあるので「今日は甘いものを存分に食べたい!」というときにぴったり。ボリュームがあるため、友人とシェアするのもおすすめです。
スイーツだけでなく、ベジタリアン向けのキッシュやスープ、ピエロギ(ポーランド風餃子)といった、しょっぱい系のメニューも隠れた人気メニューです。
アートスクール出身のオーナーらしく、カラフルで温かみのある内装が可愛らしいです。
トイレがあるのも、食べ歩きの合間には嬉しいポイント。座ってゆっくり休憩したい時にぜひ立ち寄ってみてください。
❻ コーヒーを味わう、ケンジントンのオアシス的存在 「Moonbean Coffee Company」
食後のコーヒーをのんびり楽しむなら「Moonbean Coffee Company(ムーンビーン・コーヒー・カンパニー)」がおすすめ。
1995年創業の、トロントにおける自家焙煎所の先駆け的なカフェです。オーナーのAlan Erdstein氏は、マーケットが今ほど観光地化される前からこの場所で営業を続けているのだとか。
トロントには洗練されたコーヒーショップが多くありますが、こちらは「昔ながらの近所のコーヒー屋」という空気感。親しみやすく、ほっとひと息つける雰囲気が魅力です。
コーヒーは自家焙煎で、日替わりのドリップやエスプレッソがメイン。またティーラテのバリエーションも豊富です。
奥にはマーケットの喧騒を忘れさせてくれる静かなパティオがあり、隠れ家的な落ち着きがあるのも魅力。
店内には世界中から集められた30種類近いコーヒー豆と、それ以上の数の茶葉がずらり。
公式サイトには、新しい品種の探求や持続可能な農業への貢献、高品質な豆を手頃な価格で提供することへのこだわりが綴られています。コーヒー好きならぜひ訪れたいスポットです。
さいごに
個性的な店がひしめくケンジントンマーケットは、歩くたびに新しい発見がある場所。一軒ずつが異なる背景を持ちながらも、このエリア特有の活気となって共存しています。
今回ご紹介したお店は、どれも地元の人々に長く愛されている名店ばかり。小規模な店舗が多く完売してしまうこともあるので、ぜひ時間に余裕を持って出かけてみてください。
お腹も心も満たされる、充実した食べ歩きになりますように。

