セノーテとは、メキシコのユカタン半島に点在する天然の湖・水中洞窟のこと。
サンゴ礁から形成された石灰岩が雨水に侵食されることによって没落穴ができ、そこに地下水が溜まりセノーテが形成されると言われています。
ユカタン半島には、なんと約4,000以上ものセノーテがあり、それぞれ形も雰囲気も様々!
セノーテは世界的に有名なダイビングスポットですが、スキューバーダイビングはライセンスが必要だったり、ちょっとハードルが高いですよね。
しかしセノーテは、水中の美しさを感じてこそ、本当の魅力に触れることができる場所!
今回私たちは、スキンダイビング(シュノーケリング、素潜り)とフリーダイビングのツアーに参加しました。
この記事では参加したツアーの紹介と、セノーテの感想、周辺情報をご紹介します!
滞在期間:2024年7月3日〜24日
2024年8月29日〜9月21日
【私たちが参加したショップ】
私たちがセノーテでお世話になったショップはこちら。
ホスピタリティ溢れるショップで、すごく楽しかったので声を大にして「オススメー!」と言いたいです。
周辺に数々のセノーテがあるトゥルムの街にショップはあり、日本人女性とメキシコ人男性のご夫婦が2人で経営しています。
スペイン語、英語、日本語が対応可能です。
慣れない土地でも安心ですよ。
このショップはフリーダイバーはもちろん、初めての人にもおすすめです。
- フリーダイビングをはじめてみたい方
- セノーテの景色を堪能したい方
- 美しい写真を残したい方 などなど
私はパートナーと参加しましたが、一人旅の方も多いほか、親子での参加も歓迎しているそうですよ。
お二人は経験も知識も豊富で、安全第一に少人数でツアーを催行するので、安心してアクティビティを楽しむことができます。
そしてセノーテではもちろん、遺跡ツアーでのガイドや街の美味しいレストランなどなど、周辺情報に詳しいので旅行中の強い味方になります。
こちらのショップでは主に3つのアクティビティを催行しています。
- Skin diving(スキンダイビング。いわゆるシュノーケリングや素潜りのこと。)
- UW photography (水中での撮影)
- Free diving(フリーダイビング。水中の到達深度などを測るスポーツ。)
やりたいことが複数ある場合は相談してベストなプランを提案してくれます。
ツアーでは、参加者のレベル・やりたいことに合わせてどこのセノーテに行くかを決めてくれます。
中にはショップを通さないと入れない、秘境のようなセノーテに連れて行ってくれることも!
私たちが訪れたセノーテは、どこも人が少なくてとても落ち着いていました。
さらにセノーテは、雨上がりなど濁っているポイントもあるのですが、その日のコンディションに合わせて透明度の高いセノーテに連れて行ってくれます。
私たちは、セノーテが世界一周旅の中で一番楽しみにしていたということもあり、3つのアクティビティ全てを盛り込んだツアーを組んでもらいました。
下記で、感想を交えつつ詳しく紹介します。
❶ 水中を楽しむ! 「スキンダイビング」
「セノーテの景色を楽しみたい!」
「水中に潜りたいけどスキューバダイビングのライセンスは持ってない!」
そんな方におすすめのスキンダイビング。
スキンダイビングとは?
マスク・シュノーケル・フィンをつけて素潜りをすること。
シュノーケリングとほぼ同じですが、スキンダイビングでは息を止めて水中を潜ることを指す場合がほとんどです。
実際に行って思ったのが、セノーテの良さは水中に潜ってこそ感じるということ。
このショップでは初めての方でもわかりやすく教えてくれますよ。
レクチャーがあるのと、ないのでは見える景色が違います。
機材もレンタルできるので、セノーテの美しさを存分に感じたい方はスキンダイビングという選択肢はとてもおすすめです。
ツアー中はGoProで動画の撮影もしてくれますよ!
ちなみに、こちらのショップは以前、沖縄県宮古島のお隣、伊良部島を拠点にショップを構えていました。
私が宮古島に住んでいた頃に、初めてスキンダイビングを教えてもらったショップでもあります。
私が初めて参加した時はなんと、平泳ぎすらできない運動音痴!
しかし、すごくわかりやすく教えてもらえたおかげで楽しむことができました。
その後スキンダイビングやフリーダイビングにどハマりしたのは言わずもがなですが…。
「セノーテで泳ぎたいけど、慣れてないしちょっと不安かも。」という方も、一度相談してみてはいかがでしょうか?
きっと素敵な景色が見れますよ!
❷ 思い出を写真に残したい! 「水中撮影」
UW photography (水中での撮影)ではスキンダイビングのレクチャーを受けた後、水中で泳いでいるところを撮影してもらえます。
どれだけ美しいセノーテでも、うまく写真に残すのは難しいですよね。
こちらのショップではインストラクター兼フォトグラファーの方が撮影&編集して写真を届けてくれます。
目で見た美しさがそのまま写真に残るので、思い出作りにはピッタリですよ。
撮ってもらった水中写真はこちら!
どこのセノーテも想像を遥かに超える美しさで感動しました。
そして撮ってもらった写真も、なんと綺麗なこと!
送られてきた時はすごくテンション上がっちゃいました。
私はカメラを向けられると、ぎこちなくなるタイプですが、
ポーズや潜り方など、わかりやすくレクチャーしてもらえていい感じの写真が撮れました。
いくつかのセノーテに訪れ、中には有名なセノーテもありましたが、ちょうど混まない時間帯にツアーを開始してくれるので撮影している時はほぼ貸切でした。
撮影が終わった後は自由に泳ぎ回る時間もあったので、十分にセノーテを楽しめましたよ。
❸ セノーテの世界に浸る「フリーダイビング」
フリーダイビングのトレーニングにも参加しました。
私は旅に出る前からフリーダイビングは好きだったので、セノーテで潜ることは夢の一つでした。
スキンダイビング同様、慣れている方はもちろん、これから初めてみたい!という方にもオススメです。
フリーダイビングとは?
ボンベなどの呼吸を助ける機材を使わず、無呼吸で潜り、到達深度などを競う競技。
世界中で大会も開かれています。
エクストリームスポーツの一種で、危険とも言われますが、
呼吸しない=苦しい、というわけではなく、無呼吸でも気持ちよく泳ぐことが重要とされています。
初めは浅い深度で、慣れてきたら深くまでいくことができます。
個人的な感想として、瞑想のようにリラックスして水中を漂うのは、とてつもなく心地がいいです。
セノーテは波がなく、穏やかで、水面で聞こえるのは鳥のさえずりや木々の揺れる音。
静かで落ち着いた環境に身をゆだねることができました。
また、美しい景色の中に長く滞在できるのもフリーダイビングの良さでもあります。
水中でうっとりとセノーテを眺めることができますよ。
このショップでは安全第一で基礎からしっかり教えてもらえるので、リラックスして潜ることができます。
メキシコに来る際は、セノーテの世界に浸れるフリーダイビングに挑戦してみてはいかがでしょうか?
【トゥルムの街情報】
私たちが滞在したのは、参加したツアーのショップがあるトゥルムという街です。
エアビーなどの宿泊施設やレストラン、カフェが充実しています。
観光客で賑わっていて、比較的治安がよく過ごしやすいですよ。
夜間や人通りの少ない場所では十分に注意しましょう。
また、常に情勢は変わり続けるので、渡航の前には外務省の海外安全ホームページなどを参考に下調べしてくださいね。
アクセス・移動に便利なコレクティーボ
カンクン空港からADOバスで約1時間半。
トゥルム空港からADOバスで約40分。
ADOバスはサイトから予約できます。
メキシコ国内の電波でのみアクセス可能です。
飛行機の到着が遅れる場合もあるので時間に余裕を持って購入することをおすすめします。
また、空港内のカウンターで購入することもできますよ。
ADOのWEBサイト
ADOバスは安くて安全なバス会社です。
メキシコではバス車内でのスリや強盗、マフィアや警察に襲われたりという危険があるので安すぎるバス会社や夜行バスは避けましょう。
カンクン空港には強引な客引きがたくさんいます。
惑わされないようにしましょう。
私たちも、客引きに「ADOバスのカウンターを探してる!」と言ったら
これが「これがADOバスだよ」と言われ関係のないバンに乗せられそうになりました。
何人かの客引きに値段を確認しましたが、どこもADOバスより高価でした。
バス停やカウンターの場所がわからなかった場合は客引きではなく、空港職員に聞くとスムーズです。
こちらの記事で、トゥルム付近を周回しているコレクティーボ(乗り合いバン)についても紹介しています!
自力で行けるセノーテやビーチ、トゥルム遺跡のアクセスにとっても便利ですよ!
私たちが泊まったところ
私たちはこちらに滞在しました。
トゥルムの街の中心にあるエアビーです。
エアビーから予約しましたが、雰囲気はアパートではなくホテルでした。
良かった点
- 清潔で静か
- スーパーが近い
- シャワーの温度や水圧が快適
- エアコンが清掃されていて効きもいい
- Wi-Fiが早い
気になった点
- エアビーの紹介ページにジムの写真があるけれど有料
- プールは無料だけれど、すごくぬるい
- 蚊が多くて窓は開けれない
大きな問題はなかったです。
トゥルムはここ最近、エアビー向けの安くて綺麗な宿泊施設がどんどん建設されているようです。
新しく、清潔感あるお部屋がたくさんありますよ。
街中には夜中も賑やかなお店があるので、口コミを確認して静かそうな宿泊施設を利用しましょう。
スーパーマーケットの場所
メキシコにはOXXOというコンビニがたくさんあります。
Googleマップで検索すればたくさん出てきます。
便利ですが、日本のコンビニ同様値段は少しお高め。
節約したい方はスーパーで必要なものを揃えましょう。
❶ 旅行者向けの大型スーパー「Selecto Chedraui Tulum」
旅行者向けのスーパー。
すごく大きいスーパーでなんでもあります。
見ているだけでも楽しいかも!
また、日本米や醤油などの日本食材の取り扱いがあります。
少しお高めだけど、品揃えは抜群。
野菜や水などは他のスーパーとさほど値段に違いはありません。
雑貨や日用品もあります。
❷ 中規模のローカルスーパー「Súper Akí Tulum」
こちらは地元民も利用しているスーパー。
上記のスーパーよりは小さいですが安いです。
基本的な食材、日用品は手に入ります。
おすすめレストラン・カフェ
❶タコスが美味しいローカル食堂「TAQUERIA MAYA. Tulum」
ここはツアー終わりに連れて行ってもらいました。
私はメキシコでのタコスがここが2回目だったんですが、衝撃的な美味しさでした。
地元の方で賑わうレストランでお値段もお手頃、味も抜群でした!
❷絶品シーフードのレストラン「La Negra Tomasa」
新鮮な海鮮が楽しめるカジュアルなレストラン。
トスターダ(タコスの生地、トルティーヤを素揚げしたもの)や、アグアチレ(チリの入った酸味のあるソースに海鮮を漬け込んだもの)が絶品でした。
特に生エビのアグアチレは忘れられません。
基本的にアグアチレはかなり辛いものが多いそうですが、ここではピリ辛程度でした。
❸リラックスムードの自然派カフェ「Raw Love Beach」
木材を基調とした落ち着いた雰囲気のカフェです。
奥に進めば中庭があり、可愛い雑貨や緑で彩られています。
スムージーやアサイーボウルなど、健康的な食事が楽しめます。
❹コーヒーが美味しい!快適なカフェ「ALFONSINA COFFEE 2」
トゥルムの街はエアコンのないカフェがほとんど。
日陰は問題ないけれど、太陽の下で歩いているとバテてしまうこともしばしば。
こちらカフェは新しい建物で、清潔感のある都会的な雰囲気。
エアコンやコンセントも完備されています。
コーヒーが美味しく、軽食メニューも充実していますよ。
手数料の安いATMの場所
トゥルムの中心地にはいくつか銀行があります。
GoogleマップでATMと検索すればたくさん出てきます。
いくつか手数料を確認して、一番安かったところは「Santander」です。
キャシングの手数料は34.8ペソ(約254円/2024年9月時点)でした。
銀行によっては手数料が倍以上かかるところもあるので注意してくださいね。
【トゥルムのお隣の街、アルデアトゥルム】
お隣の街、アルデアトゥルムにも滞在しました。
レストランは1、2軒のみ、あとは小さな商店や屋台があるだけの住宅街です。
お店は少ないですが、アルデアトゥルムの方が安いエアビーが多いです。
2LDKの間取りがほとんどなので居心地が良く、長期滞在には向いています。
アクセス
アルデアトゥルムは、トゥルムの街から車で15分ほどの距離です。
コレクティーボ(乗り合いのバン)で移動できます。
こちらの乗り場からアルデアトゥルム行きのコレクティーボが出ています。
一回20ペソ(2024年7月時点)。
一回25ペソ(2024年9月時点)
支払いは現金のみ。
大きいお札はおつりが不足してもらえない場合があるのでご注意ください。
コレクティーボの乗り方は、こちらの記事にまとめています。
私たちが泊まったところ
アルデアトゥルムではこちらのエアビーに滞在しました。
トゥルム同様、アルデアトゥルムも安くて綺麗な宿泊施設がどんどん建設されているようです。
新しく、清潔感あるお部屋ばかりです。
ちなみに小さな街なのでどこに泊まってもアクセスは同じです。
泊まったエアビーも新しく、値段の割にお部屋が広くて満足でした。
ガスが止まるという問題もありましたが、優しいオーナーさんですぐに対応してくれましたよ。
商店・コンビニの場所
街には小さなお店や薬局があります。
便利だった場所をいくつか紹介します。
❶ 野菜が買える商店「Mini Super El Mercadito」
場所はだいたいこの辺り。セブンイレブンのお隣です。
❷ あの美味しいお惣菜やパンはないけれど「セブンイレブン」
❸ 食材や日用品が買える「Super Willys」
アルデアトゥルムは最近開発され始めた街です。
新しいアパートが多く、周りにレストランなどもほとんどないので静かで過ごしやすかったです。
2024年9月追記:再びアルデアトゥルムに滞在した時はご近所がすごくうるさかったです。
金土の夜はパーティするお家が多いそうです。
外食など、出歩きたい方はトゥルムの街に、
落ち着いて長期滞在したい方はアルデアトゥルムがおすすめです。
旅のスタイルに合わせて滞在場所を選択してくださいね!
旅のことで質問等ありましたら、いつでもお気軽にメッセージください!
わかる範囲でなんでもお答えします。
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