首都メキシコシティからバスで4.5時間、高原都市グアナファト。
中世を思わせる上品な建築に、メキシコの陽気なカラーが融合した美しい街。
かつて金銀で栄えた街には歴史的建造物が立ち並び、その景観は世界遺産に登録されています。
また、ディズニー/ピクサー映画の「リメンバー・ミー」の舞台の一つにもなっており、実際に歩いてみるとまるでおとぎ話の登場人物になったかのような気分になります。
のんびりとした雰囲気ながらも、街には美味しいレストランや民芸品店がたくさんあり、夜遅くまで平和なムードで賑わっていますよ。
グアナファトの見どころは、中心地に集中しているので1日で周ることができます。
実際に訪れて、ここはおすすめ!と思ったポイントを、お散歩コースにしてご紹介します。
滞在期間 2024年8月15日〜8月22日
1メキシコペソ=8円(2024年8月現在)
※市場などカード対応していないお店があります。
【MAP付き】1日の流れ
1日のスタートはカフェでブランチ。
カフェは街の中心にあるので、ここから他のスポットへは全て徒歩で移動できます。
※ディナーにおすすめのレストラン、メスティソのみ月曜定休なのでご注意ください。
- 11:30ラ・ヴィアンローズ(ブランチ)
↓周辺を散策
- 12:30バシリカ周辺(お散歩・ショッピング)
↓徒歩10分
- 16:00ピピラの記念像の丘(ビューポイント)
↓徒歩14分
- 18:00メスティソ(ディナー) ※月曜定休
↓徒歩5分
- 20:00エストゥディアンティーナ(音楽隊ツアー)
お疲れ様です!
治安について
街の中心地は他のメキシコの都市に比べ治安が良いです。
日が暮れても観光客で賑わっています。
女性の夜の一人歩きも可能ですよ。
しかし、中心を外れると人通りの少ない暗い道があります。
夜はなるべく通らないようにしましょう。
不安な方はなるべく大通りから近い場所に宿泊しましょう。
また、グアナファト州全体の治安は悪いと言われています。
周辺の街に行く際は十分に注意してください。
大抵の国に言えることですが、人通りの多い場所や市場などではスリが多いです。
実際に歩いていてそのような雰囲気は感じなかったですが、バッグは体の前に抱えるなどの対策はしてください。
常に情勢は変わり続けるので、渡航の前には外務省の海外安全ホームページなどを参考に下調べしてくださいね。
気候について
私が訪れたのは8月。
季節は日本と同じ真夏です。
標高が高いので日差しは強いですが、太陽が隠れると肌寒くなります。
晴れている時は半袖で、曇りや雨は長袖がおすすめです。
特に朝晩はさらに冷えます。
私は寒がりなので、長袖にもう一枚ジャケットを羽織ることもありました。
飛行機やバスなど、空調が効きすぎていることがあるので、寒がりの方は夏でも防寒具を持っていくことをお勧めします。
また、日中は晴れると日焼けします。
気になる方は日焼け止めやサングラスも用意しましょう。
乾燥している地域なので乾燥肌さんも注意してください。
喉も乾燥しやすいので、のど飴などもあると良いかもしれませんね。
※2024年10月末(死者の日)に再訪予定です。
随時、情報更新します!
❶【ラ・ヴィアンローズ】テラスで街を眺めながらブランチ
おすすめポイント
1日の始まりはカフェで優雅にブランチ。
こちらはフランス人シェフによる人気のカフェ。
ブランチに相応しいキッシュやガレット、クロックムッシュなどのメニューがあります。
可愛らしいテラス席からは、グアナファトの街を見下ろすことができますよ。
1階にショーケースがあるので、そこでパンやキッシュを確認できます。
席は2階にあります。
アクセス
街の最も栄えているエリアにカフェはあります。
宿泊施設から距離がある場合は、Uberがおすすめです。
❷【バシリカ周辺】おすすめスポット&民芸品店をご紹介!
おすすめポイント
バシリカ周辺はグアナファトの街の中で最も栄えている場所です。
美しい教会や上質なお土産屋さんがたくさんあります。
カラフルな建造物が並んでいて歩いているだけでも楽しいですよ。
バシリカ周辺は観光客で賑わいつつも、落ち着いた雰囲気です。
中世の趣きが残る街で、ゆったりお散歩を楽しんでくださいね。
気になる道を目的なく歩くのも楽しいですが、下記でおすすめのお土産屋さんと美しい建造物の紹介をします。
上から順番通りに行けば効率よく周れるようになっているので是非参考にしてくださいね。
【アルファレリア・アルテサニア・バスケス】セラミックの食器や雑貨の数々
メキシコの伝統的な陶器であるタラベラ焼きのお店です。
カラフルな食器やタイル、置き物などが充実していますよ。
【ラコンパニア教会】ピンクの石材が可愛い教会
細部まで施された装飾と、ピンクのカラーが美しいバロック様式の教会。
お散歩の途中に、是非立ち寄ってみてください。
【グアナファト大学】青空に映えるホワイトカラーの建造物
ワントーンで統一されたカラーリングがなんとも美しい建物。
目の前の階段を登れば、向かいに丘が広がります。
【バシリカ】街のランドマーク
街のランドマークとなっている教会。
ここを中心に街が栄えています。
目の前は車両侵入禁止の道が続いていて、お散歩には最適です。
教会前の屋台では、おやつやジュースなどを買えますよ。
【ラカサ・デ・ラアブエラ】センスの光る雑貨店
様々なお土産屋さんを巡りましたが、個人的にこのお店が一番好きでした。
グアナファトのお土産屋さんは上質で高級志向のお店が多いですが、ここは素朴な雰囲気でした。
お値段も高すぎず、クオリティはしっかりしています。
【プラザ・デ・ラパス14】お土産店が集合する館
門をくぐれば、4つの建物が連なっているお土産屋さんが広がります。
食器や雑貨、銀細工など、商品の幅がとても広いです。
【フアレス劇場】メキシコ屈指の華美な劇場
建国の父、フアレス大統領の名を冠した華美な劇場。
豪華な装飾と内部の金をあしらった装飾は一見の価値ありです。
【リンコン・アルテサニアス・セラミカ】上質なセラミック食器のお店
メキシコで有名なセルビン焼きの創設者、ハビエル・セルビンの作品を扱っているお店。
繊細で立体感のある絵柄が、日本人からの人気を博しているそう。
メキシコの他の街でも似たような柄の食器をよく見かけましたが、偽物が多かったです。
裏にサイン(JAVIER SERVIN、もしくはイニシャル)が書いてあるかどうかが見分けるポイントです。
もちろんこちらのお店は全て本物ですよ。
買った商品は丁寧に梱包してくれます。
【サンフランシスコ教会】素朴なバロック様式の教会
メキシコらしいバロック様式の素朴な教会。
周辺の道もカラフルで可愛いので、是非立ち寄ってみてください。
❸【ピピラ記念像の丘】穴場ポイントあり!虹色の街を一望
おすすめポイント
グアナファトの街を一望できるビューポイント。
さんさんと降り注ぐ太陽が、虹色の家々を鮮やかに映し出している様が目下に広がります。
建物は丘の斜面にまで広がり、街が山々に囲まれていることがよくわかりますよ。
夕方に訪れると日が暮れると共に街に灯りがつく様を眺めることができます。
夜はとても幻想的な景観が広がり、うっとりとした時間が漂います。
夜は風が吹くと寒いので、防寒具があるといいですよ。
アクセス
バシリカ周辺から徒歩10分ほどです。
距離は近いですが坂道や階段を登っていくので、ゆっくり歩けば15〜20分ほどかかります。
人の少ない穴場ポイント
ピピラ像の前はベンチがあり、屋台などもあります。
観光客で賑わっているので、落ち着いて景色を楽しみたい方はピピラの像から少し離れた場所もおすすめです。
ピピラ像の位置から街を目の前にして、右側の道を降りていけば1分ほどで少し開けた場所に到着します。
ピピラの像の方は柵がありますが、ここはこんな感じで腰掛けることができます。
私が訪れた時は、周りに人は1人しかいませんでした。
是非立ち寄ってみてください。
❹【メスティソ】メキシコの食材を楽しめる、創作レストランでディナー
おすすめポイント
欧米の旅行者に人気のレストラン。
私が訪れた際は地元の方もたくさんいました。
メキシコの食材を使ったステーキやカルパッチョ、リゾットなどの創作的な料理が楽しめます。
サボテンの蕾やメスカル、メキシコ独特のとうもろこしなど、旅ならではの食材が味わえます。
アクセス
ピピラ像の丘から徒歩14分です。
丘から降りる道は、少し暗くて狭いので注意してください。
他に降りていく観光客がいれば、着いていくと安心です。
大通りに出た後は危険ではありません。
❺【エストゥディアンティーナ】楽団と共に夜の街を歩くツアーに参加!
おすすめポイント
日が暮れると街や教会がライトアップされ、いたるところにエストゥディアンティーナという音楽隊が出没します。
エストゥディアンティーナとは、伝統的な学生服を身にまとって愛の歌を奏でる楽団。
その場でお金を払えば共にグアナファトの街を歩くことができます。
美しい街を陽気な音楽が包み、踊ったり、のんびりと音楽に耳を預けたりと、素敵な時間が過ごせます。
ツアーは1時間半〜2時間。
20時ごろから人が集まり、20時30分にはスタートします。
値段はひとり150ペソ(約1200円/2024年8月時点)
どこに出没するかはその日にならないとわかりませんが、中心地にいたら見つけることができます。
学生服を身にまとっている音楽隊の周りに人が集まっているので、そこに近づいていってお金を払えば参加できます。
しばらくすると曲が始まりますよ。
アクセス
レストラン、メスティソから徒歩5分ほど歩けばエストゥディアンティーナの出没するスポットです。
私たちはこのあたりで音楽隊を発見しました。
街には何組もいるので、20時ごろ中心地を歩いていればすぐ出会いますよ。
【おまけ】早起きの価値あり!口づけの小道、貸切の時間帯
グアナファトで人気のフォトスポット、口付けの小道。
グアナファトの家々は、狭い土地にギュッと詰め込んだみたいに住宅が密集していて、お隣同士がくっついています。
中でも口づけの小道は特に狭い道で、ふたつの家のバルコニーから恋人たちがキスできたという例えから名付けられたそう。
小道にはストーリーがあり、隣同士で犬猿の仲だった家の息子と娘が恋に落ち、夜中こっそり窓辺から身を乗り出して口づけを交わしたというロマンチックな伝説があります。
とても人気のスポットなので、行くなら早朝がおすすめです。
私たちは朝6時過ぎに行ってみました。
誰一人としていなかったので、ゆったりと楽しむことができましたよ。
街灯がついていたので写真も綺麗に撮れました。
ちなみに、日中に訪れた際はこんな感じでした。
道が狭いこともあり、人でごった返していました。
そして番人のような人がいて、写真を撮るだけでお金を求められます。
早朝はのんびり貸切で楽しめるので、早起きの価値ありです!
もちろん宿に戻った後はしっかり二度寝しました。
アクセス
以上、グアナファトのお散歩コースでした。
見どころの多い街ながら、観光スポットは中心地に集まっているので1日で周ることができますよ。
美味しいレストランも多いので、ゆったりしたい方は2日に分けて巡るのもおすすめです。
是非、ご自身の旅のスケジュールに合わせてこの記事を活用してくださいね。
※2024年10月29日から死者の日目当てに滞在予定です。
随時、情報更新していきます。
旅のことで質問等ありましたら、いつでもお気軽にメッセージください。
わかる範囲でなんでもお答えします!
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